剱岳・立山三山 静かな秋の剱岳へ日頃のストレスを解放に行く
北アルプス2007年10月4日〜8日4泊5日
    
行  程 ■1日目
1日目 土佐山田〜岡山〜新大阪〜富山 【土佐山田】15:13(南風20号)→【岡山】17:27/17:42(のぞみ40号)→【新大阪】18:28/18:46(サンダーバード43号)→【富山】22:01
2日目 富山〜室堂〜剣沢小屋
10月4日午後3時、土佐山田駅では列車到着前にビールをやり始める。差入れの缶ビール(6g)は、阿波池田までもたずに胃の中へ消えた。
3日目 剱沢小屋〜剱岳〜剱沢小屋〜剱御前小舎
4日目 剱御前小舎〜別山〜立山〜竜王岳〜浄土山〜室堂〜大町
土佐山田駅2番ホーム
特急「南風20号」は土讃線から瀬戸大橋線へ入り、夕照の瀬戸内海を岡山へ向けて渡って行く。
5日目 大町〜松本〜名古屋〜岡山〜土佐山田
コースタイム 停車中の特急「南風」
1日目 なし 今回利用したJR四国の「立山黒部アルペンきっぷ」は、高知からアルペンルート区間までの特急列車の指定席(往復)と立山行きの電車やケーブルカー、関電のトロリーバスなどすべてセットで1人39,790円、通常の切符を買い足すより10,000円ほどお得。
2日目 4時間00分  
3日目 6時間30分  
4日目 5時間15分  
5日目 なし  
5時間45分  
 
 コース距離  
15.3q(室堂〜剱岳〜立山三山〜室堂)  
 
 
メンバー 岡山から「のぞみ」「サンダーバード」を乗り継ぎ、富山へ。到着までウイスキー、ワインなどめいめい好みのモノをやり続ける(宴会並み)。夜10時を過ぎてやっと富山着。ホテルへ着くやいなやザックを置いて雨の中、居酒屋へ。明日の山行はどうなるのか・・・・・・
TW氏・HW氏・TY氏・自分
天気
山行初日の朝小雨・あとは晴
■2日目
【富山】05:44(富山地鉄)→【立山】06:32/07:00(立山ケーブルカー)→【美女平】07:07/07:40(高原バス)→【室堂】08:30/09:50→【雷鳥平】10:30/11:00→【別山乗越】12:25/12:35→【剱沢小屋】12:50
 
 
まだ明けやらぬ電鉄富山駅。発車を待つ立山行きの急行列車(富山地鉄オリジナル)。この他に元京阪急行や元西部レッドアローなどの車両があるらしい。登山者らしい乗客がチラホラ。二日酔い気味の我々もこの電車に乗り込む。ケーブルカーとバスを乗り継ぎ順調に室堂へ到着。
 
 
 
 
ホテル立山で美味いけど内容にしてはハイプライスな朝食をとる。雨が落ち着くのを少し待って小雨の中を出発。日本有数の観光地として知られる室堂だが、あいにくの天気に観光客の姿はまばら。人のいない地獄谷は荒涼とした雰囲気だった。草モミジと砂礫とのコントラストが怪しげに美しい。
昨夜からの雨で出発を遅らせたのか、テントが数張り残る雷鳥平(10:30)。雷鳥沢(写真正面左)と浄土沢(右からの本流)の合流付近を右岸に渡り雷鳥坂(左端斜面)を別山乗越(左端上雲の中)へと登る。
  
高気圧の張り出しとともに天候が急速に回復してきた!稜線付近を覆っていたガスが消え、立山連峰が姿を現した。しばし休憩し、秋の装いに変わりつつある山々に見とれる。草モミジの代表格?チングルマの実と紅葉(チングルマは草じゃなくて木なんだけどね・・・)も彩りの立役者。  
別山乗越に到着。雪渓とチングルマの絨毯の剱沢。地獄の「針の山」の頂上はガスの中に。下方に剱沢小屋が見える。
今回お世話になった剱沢小屋。「剱岳点の記」の撮影スタッフも泊まっていたようだけど混んでなくてよかった。メンバーだけで1部屋貸し切りだった。
玄関横に置いてあった「剱岳点の記」(新田次郎原作、木村大作監督作品、東映、2009年公開予定)の撮影用のわらじや背負子など。なぜか現代のザックも一緒にくるまれていた。
23時頃の剱岳と満天の星・・・・。剱岳の真上に北斗星。静寂の中、剱沢の夜は更けゆく・・・・こんな夜中に起きてるのは自分だけか?寒い!
現在の位置より下方に造成中の新・剱沢小屋の敷地2008年はこちらへ引っ越しか?
▲上へ ■3日目
【剱沢小屋】06:10→【一服剱】06:56/07:05→【前剱】07:56/08:06→【カニのタテバイ】09:03→【剱岳】09:27/09:53→【カニのヨコバイ】10:11→【前剱】10:52→【一服剱】11:35→【剱沢小屋】12:35/13:00→【剱御前小舎】13:30
モルゲンロートの剱岳(05時50分撮影)、まもなくあの頂へ向かうのだ。ワクワク。
前剱への上りは、石ゴロゴロの急登だが特に問題なし。
カニのタテバイ。鎖がなくてもなんとかなりそう!・・・。最近案内板が設置され、遭難時の位置確認のための番号がふられている。
芝崎測量官測量2998.02m
GPS測量2998.42m
最高点は2998.6m(水平測量)
2,999mの剱岳山頂。祠は風に飛ばされたのか雪でつぶれたのか、無くなっていた。山頂から剱沢を望むと立山の向こうに槍、穂高、笠ヶ岳など北アルプス南部を代表する山々も見える。









滑落などの事故はタテバイ、ヨコバイより前剱からの下山時に多いらしい。
前剱からの下りでは、8月の穂高でお会いした関東(確か神奈川)の方と遭遇、偶然とはいえ確率としては宝くじもの!?
秋の日差しを受け、剱沢の池に映る「逆さ剱」。ビューティフル!
     
      剱はやっぱりカッコえい。今度は違うルートで登ってみたい(八ツ峰か?)。
富山湾に沈む夕日と、日没後の富山市。夕焼けと夜景の競演!(2泊目にお世話になった剱御前小舎まえから撮影、ここは眺めがよい)
▲上へ ■4日目
【剱御前小舎】05:0 →【別山】05:2 /06:0 →【真砂岳】07:56/08:06→【富士ノ折立】09:03→【大汝山】09:27/09:53→【雄山】09:27/09:53→【竜王岳】10:08/10:18→【浄土山】11:00/11:00→【室堂】11:25/11:45(立山トンネルトロリーバス)→【大観望】11:55/12:40(立山ロープウェイ)→【黒部平】12:47/13:10(黒部ケーブルカー)→【黒部ダム】13:15/13:35(関電トロリーバス)→【扇沢】13:51/13:55(路線バス)→【大町温泉郷】14:11/15:41(路線バス)→【大町】16:00
後立山からのご来光(05時48分撮影)を別山頂上から拝む。10月初旬だが、池に氷が張り、霜柱が立つ。立山の朝は寒い。ブルブル。
富士の折立2,999m
日本三霊山の一つ、雄山山頂3,003mの頂に立つ雄山神社
立山最高峰の大汝山3,015m   
竜王岳から五色ヶ原方面を望む。薬師岳、黒部五郎岳などが「おいでおいで」しているようだ。
オプショナルツアー?の竜王岳2,872m
黒部立山アルペンルートのみどころ、大観峰からの眺め。黒部ダムと後立山連峰を背にしてワンスパンのロープウェイが観光客を運ぶ。この日は連休中日とあって大混雑、かなりの待ち時間。しかし、ザックを担ぐ登山者少数派。
浄土山からの下り、雷鳥坂とわずかにのぞく剱岳の山頂を右に見ながら下山。立山縦走もまもなく終わる。
黒部湖の上空に巨大な傘雲出現!明日は雨間違いなし。明日は車中の人なので大丈夫!
途中、大町温泉郷で下車、「薬師の湯」で一汗流して大町へ。
▲上へ ■5日目
【大町】07:14(スーパーあずさ6号)→【松本】07:56/09:01(しなの4号)→【名古屋】11:05/11:34(のぞみ17号)→【岡山】13:13/13:52(南風13号 )→【土佐山田】16:09
雨の中、静かに発車のベルを待つ、「スーパーあずさ6号」。松本で「ワイドビューしなの4号」に乗り継ぐまでの40分少々のおつきあい。名古屋からは500系「のぞみ」、岡山から2000系「南風」で帰高、雨上がりに山に入り雨の前日に下山した山旅は現実の世界に向かいつつある。
【今回のルート(クリックで拡大)】
【垂直プロファイル】
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