西穂高岳~奥穂高岳 国内最難と言われる縦走路に期待と不安が交錯する | |||||||||
■北アルプス■2007年8月8日~12日■4泊5日■ | |||||||||
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行 程 | ■1日目 | ||||||||
1日目 | 香美市~南国~岡山~京都南~長良川SA | 【香美市】15:13→【南国IC】18:00(高知自動車道)→【川之江JCT】(高松自動車道)→【坂出JCT】(高松自動車道/坂出支線)→【坂出】(瀬戸中央自動車道)→【早島】(山陽自動車道/倉敷早島支線)→【倉敷JCT】(山陽自動車道)→【岡山JCT】(山陽自動車道)→【神戸JCT】(中国自動車道)→【吹田JCT】(名神高速道)→【京都南】(名神高速道)→【一宮JCT】(東海北陸自動車道)→【長良川SA】 | |||||||
2日目 | 長良川SA~高山~平湯~上高地~西穂山荘 | ||||||||
3日目 | 西穂山荘テント場~西穂独標~西穂高岳~間ノ岳~間天ノコル~天狗ノ頭(天狗岳)~天狗のコル~畳岩尾根の頭~コブ尾根ノ頭~ジャンダルム~奥穂高岳~穂高岳山荘テント場 | ![]() |
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■2日目 | |||||||||
【長良川SA】05:30(東海北陸自動車道)→【飛騨清見】06:30(国道158号)→【高山】07:30→【平湯(アカンダナ駐車場)】07:30/8:00(濃飛バス)→【上高地】08:30/08:42→【西穂登山口】09:04/09:07→【西穂山荘テント場】11:51 | |||||||||
4日目 | 穂高岳山荘テント場~涸沢岳(ピストン)~涸沢~屏風ノ耳(パノラマコース)~徳沢~上高地~平湯~高山 | ||||||||
長良川SAを出て東海北陸自動車道を北進、高山清見道路(無料区間)を経て国道158号を東進。 高山市街へ入る前にコンビニへ寄り、朝、昼、そして翌日(3日目)の昼の食料を買い込んだ。 高山市街を抜けると国道158号は、平湯峠(標高 1,684m)に向かい高度を上げてゆく。昭和53年開通の平湯トンネルを出たところで、飛騨の名峰「笠ヶ岳」を北に見ながら平湯温泉へ。 |
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5日目 | 高山~名古屋~岡山~香美市 | ||||||||
コースタイム | アカンダナ駐車場へ車を置き、上高地行きのバスに乗る。乗客のほとんが上高地まめでの観光客とみえ、ザックを背負った登山者は少ない。 安房峠(標高 1,790m)直下の安房トンネル(全長4,370m)、そして上高地の出入口にあたる釜トンネルを抜けると、間もなく左手に焼岳が姿を現し、大正池のほとりに出る。 |
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1日目 | ― | ||||||||
2日目 | 3時間09分 | ||||||||
3日目 | 9時間56分 | ||||||||
4日目 | 8時間14分 | ||||||||
5日目 | ― | ||||||||
計 | 21時間19分 | ![]() |
バスターミナルから梓川左岸の遊歩道へ出ると、雲一つ無い空をバックに稜線がくっきりと望まれた。 西穂~奥穂が初めての4人は、一般ルートでは最難と言われるルートをそれぞれの思いで見上げる。 |
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コース距離 | |||||||||
15.3㎞(上高地~西穂高岳~奥穂高岳~上高地) | |||||||||
メンバー | ![]() |
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Tさん・Yさん・Nさん・自分 | |||||||||
天気 | |||||||||
晴れ | |||||||||
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穂高連峰を右手に見ながら、梓川に沿って少し下流に行くと田代橋に至る。 右岸に渡ると西穂の登山口は直ぐだ。 |
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西穂登山口を09時10分に出発。この時期の北アルプス登山道にしては空いている。ゆっくり登り11時50分西穂山荘到着。 | |||||||||
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西穂高方面を少し偵察。独標から北に嶮岨な岩峰がのぞまれる。右は吊尾根に続く前穂高岳と明神岳。 | |||||||||
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西穂山荘の後には焼岳、左下に大正池が見える。西には頂上を雲に覆われた笠ヶ岳が間近に迫る。 | |||||||||
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テント設営後、夕食までのひととき、生ビールと升酒で良い気持ちになる。あとは寝るだけ! | |||||||||
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(マルハダケブキ) | (ミヤマシシウド) | (ニッコウキスゲ) | |||||||
▲上へ | ■3日目 | ||||||||
【西穂山荘テント場】04:02→【西穂独標】05:13/05:16→【ピラミッドピーク】05:38/05:41→【西穂高岳】06:20/06:40→【間ノ岳】07:37/07:47→【間天のコル】08:00→【天狗ノ頭(天狗岳)】08:34/08:54→【天狗のコル】9:14/9:22→【畳岩尾根ノ頭】09:56/10:06→【コブ尾根ノ頭】11:14/11:20→【ジャンダルム】11:32/11:39→【ロバの耳】12:10-12:35→【馬ノ背】13:00-13:07→【奥穂高岳】13:14/13:30→【穂高岳山荘】13:54→(ビール)→15:00【穂高岳山荘テント場】 | |||||||||
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04時45分、明神岳の右手に八ヶ岳の稜線が赤く輝き始める。しばらくして振り返れば焼岳がバラ色に染まる(05時12分撮影)、感動の一瞬。これを見たかった。 | |||||||||
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写真撮影に20分ほど費やしたため、独標到着は05時15分。行く手には、奥穂高まで連続する大小のピークが待ち受けている。今日の行動は始まったばかりだ。 | ||||||||
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独標から望むピラミッドピークとそれに続く岩峰群 | |||||||||
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独標からの下り(左)。少しずつ体を岩場に慣らしていく。独標から10分足らずでピラミッドピークに到着 (05:40)。後ろ(頭の上)のピークが西穂。道標左手に見える小さいやせた尾根を進む。 | |||||||||
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ピラミッドピークから独標を俯瞰する(左)。ここから更に小ピークを経て西穂へ向かう。 | |||||||||
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西穂高岳到着(06:30)、後方の笠ヶ岳から北東に続く稜線が美しい。山頂付近にイワギキョウが咲く。 | ||||||||
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南東に目を転じると、富士山と甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳や白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)など南アルプスの「青い山脈」が連なる。 | |||||||
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進行方向に間ノ岳、天狗ノ頭、畳岩尾根ノ頭、コブ尾根ノ頭、ジャンダルム、奥穂高岳が圧倒的な迫力で迫る。振り向けば、独標の向こうに焼岳と乗鞍岳を望む。 | |||||||||
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ガラガラの岩屑の間ノ岳への登り。落石注意! | |||||||||
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間ノ岳到着(07:36)、左端でしゃがんでいる単独登山の方には二月後、剱岳で再会することになる。 | |||||||||
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間ノ岳頂上付近からの西穂高岳、左下は上高地、梓川のくびれた辺りに河童橋が見える、ビューティフル! | |||||||||
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間ノ岳から間天のコルへの下り。鎖につかまり一人ずつ下降する。このルートは混雑しないので気分は楽だ。 | |||||||||
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下ってきた間ノ岳(左)と進行方向の天狗ノ頭(間天のコル付近にて)。 | |||||||||
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天狗ノ頭直下の逆層スラブを登る。天気が良いとすべる心配は無いし、見た目ほどの高度感もない。 | |||||||||
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天狗ノ頭(天狗岳)山頂。ほぼ中間まで来た。天を突く槍ヶ岳がくっきりと見える。しばし休憩。 | |||||||||
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天狗ノ頭から後方に間ノ岳、進行方向に畳岩尾根ノ頭とコブ尾根ノ頭(写真右)、そして西には蒲田川をはさんで笠ヶ岳(写真下)を望む。 | ![]() |
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天狗ノ頭から天狗のコルへの下りの最後(左)は足元が見づらい。右は天狗のコルの避難小屋跡の石積みと岳沢へのエスケープルート。 | |||||||||
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天狗ノコルからコブ尾根ノ頭への長い登りでグングン高度を稼ぐ。後方には眼下に天狗ノ頭。間ノ岳、西穂高岳の岩稜が連なる。岳沢側から少しガスが沸いてきた。 | |||||||||
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コブ尾根ノ頭まであと30分の登り。イワツメグサとアオノツガザクラの可憐な花たちが疲れを癒してくれる(畳岩尾根ノ頭付近)。 | |||||||||
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コブ尾根ノ頭に到着。やっと目の前にジャンダルムが姿を現した! | |||||||
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奥穂(右奥のピーク)まであと一息。ここからが核心部? | |||||||||
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ジャンダルムから涸沢岳、北穂高岳を望む。白出のコルに建つ穂高岳山荘が見える。 | |||||||||
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ジャンダルムのてっぺんから見たロバの耳、馬ノ背、奥穂高岳! | |||||||||
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ジャンダルムは信州側をトラバース。 | |||||||||
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ロバの耳の取付き付近まで下りてジャンダルムを見上げる。 | |||||||||
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ロバの耳の通過は、赤い実線のように登り、下の写真のように下る。 | |||||||||
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高度感最高のロバの耳からの下り! | |||||||||
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ロバの耳からの1回目の下りとトラバースの岩棚、かなり高くて切れ落ちている。少し怖そうだけど問題ない。 | |||||||||
ロバの耳からの最後の下り。足場を慎重に探りながら下る。次は馬ノ背に向かう。 | ![]() |
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下って来たロバの耳を仰ぎ見る。ロバみたいな可愛らしさはないぞ(A地点から撮影)。 | ![]() |
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赤い矢印は下ってきたロバの耳・ジャンダルムの方向、緑は馬ノ背手前のピークへの登り返し。 | |||||||||
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次は馬ノ背。ほんとに登るの? | |||||||||
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13時00分、馬ノ背(恐竜の背?)へ。そんなに怖いところじゃないけど、落ちたら多分終わりなので慎重に!ガスがかかってきたので良かったかも。 | |||||||||
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馬ノ背通過直後のなだらかな?稜線、奥穂の頂上はもう目の前。 | |||||||||
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通過してきた岩稜を振り返ると、抜けるような青空に聳えていた衛兵もガスに包まれてきた。やはり、早めに到着するように計画しておくのがベター。 | |||||||||
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山頂は(普通の?)一般ルートから登った人々で結構賑わっていた。しばし展望を楽しんでから穂高岳山荘でお待ちかねの乾杯!メンバー全員初めての西穂~奥穂縦走の達成感に浸った。 のどを潤してからヘリポート横のテン場に移動し持ち寄ったウイスキーや焼酎をやっていると前穂北尾根付近にブロッケン出現。明日も晴れるぞー! |
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▲上へ | ■4日目 | ||||||||
【穂高岳山荘テント場】06:20→【涸沢岳】06:33/06:53→【穂高岳山荘テント場】07:20/08:05→【涸沢】09:45/10:25(パノラマコース)→【屏風のコル】11:05/11:20→【天狗ノ耳】11:49/12:10→【屏風のコル】12:20/12:30→【慶応尾根乗越】13:00→【奥又出合】13:40/13:42→【新村橋】14:20→【徳沢】14:27/14:47→【明神】15:24/15:42→【上高地】16:19/16:30→【アカンダナバス停】16:59/17:10→【平湯】17:20/18:00→【高山】19:00 | |||||||||
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日の出前の前穂高岳北尾根 | |||||||||
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常念岳南の稜線上からの御来光。 | |||||||||
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北穂高岳と槍ヶ岳、遠くに鹿島槍ヶ岳など後立山の峰々を望む。 | |||||||||
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涸沢のお花畑、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが咲き乱れる。 | |||||||||
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長野県警山岳遭難救助隊の駐屯する涸沢山岳総合相談所にて隊員の方と。 | |||||||
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やはりお楽しみは涸沢ヒュッテの生ビール! | |||||||||
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屏風のコルの木陰で休憩、ザックをデポして屏風の耳まで一登り。 | |||||||||
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上は、賽の河原の少し上にある池。右は屏風の耳から南岳、横尾尾根と槍ヶ岳を望む。 | |||||||||
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屏風の耳から穂高の大パノラマ、いい気持ちだ。下は横尾山荘周辺の様子。 | |||||||||
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屏風のコルから奥又出合への下りは岩ゴロゴロで結構きつい。登ってくる人もいたが、あまり登りたくない。 奥又白谷の出合で一休み、沢の水がうまかった。下は新村橋手前に咲いていたトモエソウ、大きい! |
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徳沢園のアイスクリームを食べながら足を休める。14:50徳沢発、16:20上高地着。16:30発のバスに間にあった。 | ![]() |
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「アルプス街道平湯」3階の天然温泉スカイガーデンで汗を流す。 さっぱりしたあとは飛騨牛と生ビールで乾杯!(高山市内) |
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▲上へ |
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【高山】07:00(国道158号)→【飛騨清見】(東海北陸自動車道)→【一宮JCT】(名神高速道)→【吹田JCT】(中国自動車道)→【神戸JCT】(山陽自動車道)→【岡山】(山陽自動車道)→【倉敷JCT】(山陽自動車/倉敷早島支線)→【早島】(瀬戸中央自動車道)→【坂出】(高松自動車道/坂出支線)【坂出JCT】(高松自動車道)→【川之江JCT】(高知自動車道)→【南国IC】→【香美市】 | |||||||||
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【今回のルート(クリックで拡大)】 | |||||||||
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【今回のルート】 | |||||||||
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